皆さまは足首や手首などの関節を捻挫(ねんざ)をした経験はありませんか?怪我した後はどのようにしていますか?
今回は「ねんざ」についてQ&Aを書いていきます。
Q. まず捻挫とはどのような状態なのでしょうか
ーA.読んで字のごとく”捻って痛める”ことなんですが、靭帯や筋肉を伸長して痛めた状態の時に使われます。
通常、関節には壊れてしまう方向にいかないように制御する靭帯がいくつもあり、関節によって形・強度など様々です。
捻挫の重症なものは靭帯が完全断裂してしまい、関節が動いてはいけない方向に曲がってしまい骨と骨が接触したり、靭帯に牽引(引っ張られて)され骨折してしまう場合もあります。
実際に痛めてしまった際、足関節は特に体重がかかりやすく大きな負荷が働きやすいです。
Q.なぜ軽視されやすいのか?
ーA.それは靭帯、筋肉の損傷が無いものも含めて足首を捻ってしまう機会が多いためだと思われます。ここで注意してもらいたいのは損傷の重症度と日常生活の活動度の高さです。
日常生活中の受傷は軽傷なものが多く、放置していても痛みが無くなり治ることがほとんどですが、そういった意識ですと痛みや腫脹(はれ)が強く出ていても、捻挫だから大丈夫と思いやすいのです。
特に活動度の高い方=(日常生活で歩いたり走ったり、重い物を持つ事が多い方など)は痛みを発現させやすく我慢してしまうと痛みや腫脹、損傷の程度が強くなってしまう可能性があります。
Q.どんな特に捻挫しやすい?
-A.日常生活では「歩行中につまずいて」「バランスを崩して」「階段を踏み外して」してしまう方は多いです。そして、気を付けてもらいたいのが「活動強度の高いスポーツ中やジャンプの着地」「ヒールを履いての捻挫」で前者に比べ高度の損傷となりやすく、当然治るまでに時間がかかる事が多いでしょう。
Q.捻挫してしまったらどうしたらいいのか?
-A.一度医療機関や整骨院、接骨院で診てもらい、正しい処置を早期に開始しましょう。損傷の程度を確かめる検査法や損傷部位の治癒を促す方法や固定などの色んな処置の仕方があり、痛みや皮下出血、腫脹の高度なもの、受傷機序(痛めてしまった原因や流れ)が先ほど記述したものに近いものはより注意が必要で早期に対応する方がいいとされています。
スポーツや普段の活動強度が高い方ほど捻挫に対して注意してほしい!
部活やお仕事などで歩く・立っている機会が多い方は特に軽度の捻挫でも甘く見てはいけないです。
・痛めてしまった後から関節が緩くなってしまう
・損傷した部位が固まり関節の動きが悪くなってしまう
・治るまで長い期間かかってしまう
・左右のバランスが崩れるために他の部分に支障が生じる
・同じ捻挫を繰り返してしまう
忙しいから、我慢すればすぐ良くなるだろうと放置をしていて上記のような状況になってしまうとなかなか改善しなくなってしまいます。
特に大事なのは初期の安静固定と運動を始める時期です。
早期に正しい固定をしていれば痛みも少なく、固定をしないよりも良い状態を保てるため
損傷部の修復が早くなります。
逆に、早期に正しい固定ができていないと違和感や痛みの出る動きが残る可能性があります。
ただ捻っただけとは言わずにしっかりとケガと向き合いましょう。