思春期の子供にみられる膝の成長痛”オスグット”一度は聞いたことがあると思います。
成長痛と言われるとオスグットを思い浮かべる人も多いと思いますが
今回はオスグットになってしまった時の対応とスポーツとの関連性について書いていきます。
どうして膝が痛くなってしまうのか
オスグットは太もも前面の筋肉が膝の下にある付着部の骨を引っ張るために炎症が起きて痛くなります。
なぜ成長痛と言われるか
成長期で骨が完全にできていないと筋肉に引っ張られる力に勝てずに痛みを感じます。気が付くと治ってしまうのは骨が成長を終えてしまえば痛くなくなるからです。
運動強度によって異なるリスク
同じ年代のオスグットでも運動強度によってその後のリスクが変化します。
今回はスポーツをする子としない子に分けてみます。
●スポーツをする子 スポーツを習い事や部活で行っている方はやりすぎ(オーバーワーク)で痛みを誘発しています。スポーツを行いながら痛みを抑えるためにはストレッチは有効ですがそれで改善が診られない場合はセルフケアでは補えない状況なため、少し休むか治療が必要になります。
●スポーツをしない子 学校の授業以外で運動を行わず、日常生活で痛みを伴わないのであればストレッチを行いながら様子を見るのもいいです。ただし痛みがある場合は早めに治療することをお勧めします。
オスグットは悪化させてはいけない
オスグットの症状を抑えたまま安静を保てれば骨形成が完成するのに伴い自然に痛みがなくなります。一方、痛みを我慢しながらスポーツや日常生活を過ごしてしまうと痛みの出ている膝の下の骨の隆起が強く変形してきてしまいます。隆起が強くなってしまうと小さくなることはないので、成人後も正座などで変形部が床にあたり痛みで座れなくなることがあります。また、最も悪い状況になると筋肉に骨が引っ張られて骨折してしまうこともあるので”成長痛だから”と軽視しないで頂きたい。
スポーツ復帰はいつ
痛みが強い時期は軽減がみられるまでは安静が必要です。スポーツを行いながら痛みが抑えられるようになれば治療と並行しながらスポーツしながらスポーツ復帰していいでしょう。オスグットは治るまでには個人差があるため痛くなくなるまでスポーツが出来ないとなると幻術的ではないですよね。スポーツを行うのであればオスグットどのように付き合っていくかがカギとなってきます。
オスグットは成長痛ですが同時に”けが”でもあるので痛みが有るときは治療を、スポーツをされるのであれば周囲の大人の理解も必要になってきます。何が一番その子のとって良いのか見極めることが大事になってきます。