学生時代からブランクの空いた野球肩


昔野球をやっていたけれど、社会人になり野球から遠ざかってしまった方が時間の余裕が出来てまた始めようかなと久しぶりに野球を始めたら肩が痛くなってしまった

そんな患者さんが最近多くいらしています。
皆さんにはそろって共通点があります。

それは、肩が内巻きになっている事と自分の想像しているトップの位置より下がっているフォームで投球している事です。
肩が内側に巻いてきてしまう原因としては、猫背や力こぶの出る筋肉である上腕二頭筋の過緊張が原因で内巻きになってきている患者さんが多い気がします。
この肩が内巻きの状態は肩を上げる動作を妨げる因子になり、結果トップの位置がさがってしまいます。
実際、細かく見ていくとローテーターカフが上手く機能していない事や下半身の筋力低下や体重移動など様々な要因が重なっているのですが、スポーツから離れて久々に競技を始めて痛めた野球肩では往々にして上記の要因があげられます。

肩関節は、前から上げる動作では手のひらを下に向けてから上げていくととスムーズに上げる事が出来ます。
真横から上げるには、逆に手のひらを上に向けてから上げていくとスムーズに上げていく事が出来ます。
これは、肩甲骨の一部と上腕骨の一部が上手くすり抜ける位置関係を作っているのでスムーズに肩を上げる事が出来るのです。
しかし、肩が内巻きの場合はもともと手のひらが下を向く形で固まっているので真横から上げていくと引っかかりを感じて肩のラインより肘の位置が下がり、トップの位置が自分の思っている以上に下がっている事が起こります。

トップの位置が下がっている方は、投球した球が自分の目掛けた所より低くなる傾向にあるのでワンバウンドの球が多くなります。
久しぶりに競技復帰する方で肩を痛めてしまった方や、上記の文で思い当たる節がある方は一度相談して頂くことをお勧めします。

痛み、違和感は怪我や不調のサインです。

早期に適切な処置を身体の為にしてあげてください!!


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