日常あらゆる場面で受傷する捻挫。
その中でも特に多い足関節捻挫。
歩行中に転んで、スポーツ中に足を捻ってなど
多くの方に受傷した経験があると思います。
足を捻ることなんかよくあることだからと
捻挫の治療をないがしろにしてはいけません。
たしかに他のケガよりも受傷する頻度も高く、及ぼす影響も少ない気がしますがその思い込みが危険です。
放置することによって再発しやすくなったり
完治まで長期間かかったり
受傷前と同じパフォーマンスや運動を出来なくなる可能性があります。
特にスポーツをやられてる方には重要なことですよね。
捻挫の重症度は3段階あり
- Ⅰ度(軽度) 靭帯の損傷
- Ⅱ度(中程度) 靭帯部分断裂
- Ⅲ度(重度) 靭帯完全断裂
Ⅱ度は自己損傷(滑って捻るなど)で多く
Ⅲ度はジャンプの着地時に足関節を内反強制されて
受傷することが多いのでバスケやバレーなど
ジャンプ動作の多い競技で発生しやすいです。
ジャンプ動作の多い競技で発生しやすいです。
足関節捻挫の大半は内反した時に受傷します。
~なぜ足関節は内反しやすいのか~
- 骨の構造
内果が外果より短いため内側に足が曲がりやすい - 可動域の広さ(特に底屈時)
足関節を構成している距骨の関節面が前方広く、後面が狭いため
背屈時より底屈時の方が関節不安定性が高く=内反しやすい
ジャンプの着地時に捻挫しやすいのはこのためです。→足先を伸ばした状態で内反外反をしてみるとわかると思います。
足関節捻挫で痛めるのは前距腓骨靭帯で外果の前方に位置するところです。
多くがこの辺りに腫れと痛みを伴います。
多くがこの辺りに腫れと痛みを伴います。
片足だけでも27個の骨で構成されており、その多くが靭帯で繋がっているため
主に損傷されるのは前距腓靭帯ですがその周りの靭帯も損傷しています。
また靭帯だけではなく足に停止している筋も少なからずダメージを受けています。
このように受傷時の肢位によって損傷度合いや部位が異なってくるため
このように受傷時の肢位によって損傷度合いや部位が異なってくるため
症状に合わせて治療していく事が大事です。
損傷度にもよりますが
一般にスポーツ復帰までに約1ヶ月前後です。
しかし固定や安静状態をうまく保てていないと治りも悪く
再捻挫につながります。
自己判断でテーピングやサポーターに移行するのは危険です。
ちゃんと診てもらい相談しながら治療をしましょう。