先日、「痛みが、移動していくんです。痛かった所が良くなったら別の場所が痛くなってきました。」と、申し訳なさそうにおっしゃる患者さんがいました。
実はこういうケースは珍しくありません。
軽微な怪我をずっと放置していたり、痛みや可動制限、その他体の不調をずっと放置していた患者さんの施術をしていくとこのような訴えを聞くことがあります。
なぜでしょう?
人間、体の痛みというのは一番つらい場所の痛みしか自覚しないような仕組みになっています。
一番つらい場所の調子が良くなっていくと一番つらい箇所が変わっていきます。
痛みが移動した、増えたと感じる人もいるかもしれませんが、実は潜在的に辛く感じる場所が自覚するようになってきたというニュアンスの方が正しいかもしれません。
辛い症状を、長期我慢してきた方を施術させていただくに当たり、症状を改善させていき、さらに怪我をしにくい体に改善させていくにはこういう複合していた体の症状を一つ一つ丁寧に施術していく事は大事だと思います。
一番初めの問診時に、ある程度ここが楽になっていくと、次はこんな症状が出てくるんじゃないかなと感じる事があります。
不調を主に訴える箇所以外の場所も一緒にアプローチしていく事で出来るだけ早期に辛い症状から解放していきたいと意識しながら施術していきたいと常日頃思っています。
出来るだけ先の先を見据えて施術していこうと感じる事でした。
常々努力して、症状と向き合おうと思います。
痛みは、体の不調のサインです。
痛みを感じたら早めに、お近くの整形外科や整骨院で改善するように対処していくといいと思います。