今回は美容師さんの特有の痛みのお話し。
前勤務地が美容室の多い池袋駅だった為に、美容師の方のぎっくり腰(急性腰痛)や腱鞘炎、バネ指、腕が痺れる、足がむくむ、などなど
美容師の方の施術も多数させていただきました。
そんな美容師さんの、腰痛に絞って今回はお話ししてみます。
美容師さんの、腰痛の原因は
1、シャンプーやカット時の中腰姿勢
2、比較的にタイトでローライズ(ストレッチの効かない生地は特に)パンツを履いている事
3、片側にシザーケースを常時身に着けている事
この3つは、特別原因になりうる事でしょう。
1は、腰の背骨が本来お腹側に弓なりに弯曲していなくてはいけないのですが、その弯曲が減少してまっすぐになってきたり背中側に丸くなっていくと腰痛が出てきます。
そして、本来は腰は前弯していて胸や背中に位置する背骨は後弯して首の背骨は再び前弯して重力からかかってくる関節への負担を分散していくのですが腰の背骨の前弯が無くなり真っすぐになっていくと背中や首の背骨もまっすぐになってストレートネックになり首や背中の症状が出てきます。
さらに前弯が減少していくと、バランスをとって首の背骨が逆に前に出てきます。横から見ると顎が上がって前に突出している形です。
こういう姿勢になってくると首の痛みだけでなく、後頭部に頭痛を感じたり、腕が痺れてきたり、夜仰向けで寝ると首や背中が辛いなどの症状がでてきます。
2は、タイトなパンツは太ももを圧迫し、血行不良を招いたりストレッチが効かないと股関節の動きを制限し、関節の動きが悪くなってきます。
ローライズのパンツは骨盤に引っかかる形で履くために、骨盤周囲の動きをロックさせてしまいます。これは、お尻の筋肉をうまく使えない状態になるために次第に腰の負担が大きくなってきます。
3、これは骨盤骨に引っ掛ける形でケースを固定し、当然何本もハサミが入っているので片側に重しを引っ掛けて常に立っているので骨盤の歪みが強くなる要因になります。
実際の患者さんで、仕事でシザーケースをつけ始めて30分ほど仕事をしていると痛みが必ず出てきた患者さんは骨盤の歪みを取るだけで痛みが出なくなったケースもあります。
必ずしも上記が原因ではないのですが、原因になりやすい3つをお話ししてみました。
原因が分かって、症状の出方を見極めて初めて施術のポイントが決まってきます。
心当たりのある方はご連絡いただければそれぞれの症状に合わせた体操を教えたり出来ますのでご連絡下さい。
すでに、痛みがある方は早期にお近くの医療機関に受診されることをお勧めします。
痛み、違和感は怪我や不調のサインです。
早期に適切な処置を身体の為にしてあげてください!!