症状を聞くと”スジ”を痛めたと聞くことがあります。
スジとは何でしょうか？
今回は筋肉のケガについて書いていきます。
Ｑ．スジって何？
－Ａ．スジも間違えではないのですが私たちの職業の方は”腱”という言い方をします。
Ｑ．腱とは？
－Ａ．筋肉の一部で骨に付着する部分の硬い糸が束になったような構造の事を指します。
体外から触れるアキレス腱を触るとワイヤーのような硬いひも状のものが触れられると思います。
スジを痛めた＝筋肉のケガ という事になります。
Ｑ．筋肉のケガ・肉離れとは？
－Ａ．筋肉が損傷している状態なのですが、人によっては断裂しているようなイメージもあると思いますが
損傷の程度によって少し異なります。
筋肉の構造が細い筋線維が無数に集まり構成されているのですが、
軽度のものだとその中の数本がダメージを受けている状態
重症のものだと多数断裂してしまうこともあります。
ほとんどが筋肉と腱の移行部で損傷しますが、中には筋肉によって損傷しやすい場所があったりします。
Ｑ．気づかないこともある？
－Ａ．人によっては軽度の肉離れの状態にもかかわらず筋肉痛だと思い
我慢して競技を続けてしまい悪化してしまう方もいらっしゃいます。
・１週間以上も続く痛み
・だんだん痛くなっている
・皮下出血がある
・いつもと同じ練習強度なのに筋肉痛が出た（久しぶりじゃないのに、練習強度が同じなのに）
などおかしいと思ったら一度休んで診てもらいましょう。
Ｑ．休んでいたら治る？
－Ａ．痛みは無くなると思います。
ただし、スポーツの再開や歩く・走るなどの動作で筋肉を伸長した際に
痛みが出たり、伸びない感じなどの違和感を感じやすくなります。
また、同じ部位での再受傷しやすくなります。
Ｑ．なぜ再受傷しやすいの？
－Ａ．損傷した組織が治る過程で元の繊維より硬く弾性力の乏しい形で修復され
そこに耐えられないほどの張力が加わった際に伸びないために損傷を繰り返しやすいです。
Ｑ．どうしたらいいの？
－Ａ．まずは損傷の状態・程度を診てもらい早期に治療をしてもらいましょう。
内容的には損傷部の筋肉を緩めたり、超音波をかけたり、程度によって固定をしたりなるべく痛みの出ないようにすることで修復の良好な状態を整えます。
そうすることで結果的に早く治すことにつながります。
